「味は美味しかったわ。でももう、しばらくは買えないわね」

京急百貨店内で営業停止になった10階と地下1階の店舗では、献立の見本が店頭から姿を消し、おわびと説明が書かれた紙が貼り出された。

説明に見入っていた70代の女性は「私は週に3回はこの百貨店に来るし、一度うなぎ弁当を買って食べたこともあるの。味は美味しかったわ。でももう、しばらくは買えないわね。

今回は土用の丑の日でたくさん作って段取りが悪かったんでしょうね。90歳の方が亡くなったって聞いて気の毒にって思います。ちょっと贅沢して食べたうなぎが最後の食事になってしまったと考えると…」と話した。

店前に掲示された“お知らせ”
店前に掲示された“お知らせ”
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別の70代の女性は「私たちの世代は土用の丑の日はうなぎを食べなきゃって思うから、買いに来る人はいっぱいいるでしょ。黄色ブドウ球菌って、どこにでもある菌だから、難しいですよね」と話した。

ただ、常在菌だからと言ってあちこちの店で食中毒が起きているわけではない。猛暑が続くだけに、客に提供される食品の管理には一層厳格な管理が必要だろう。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班