更年期で心身ともに絶不調だった49歳のころ
――そんな中で、来年のディナーショー「50+2」ではダンスを復活しますと。今から準備で大忙しですよね。
歌うだけでもエネルギーを使うし、そこに動きがつくとなると、年齢を受け入れつつ、でも逆らいつつ、日々体力をつけていきたいなと。モーニング娘。30周年をモーニング娘。だけでなくハロー!プロジェクトが全員集合して歌って踊ることが夢なので。
――卒業していろんな道を選んだ方もいますし、全員集合はなかなか難しそうですよね。
ですね。でもできる限り集まりたい。歴代のファンの集まりもそこでできたらいいなと。だからここから5年間は本当に体力勝負だと思っています。
――51歳になり、女性の身体としての変化も色々と訪れたのでは。
はい。30代から40代の時には経験しなかったことが次々と起きました。体調を崩しやすいし、朝からいきなり気分が沈んでネガティブになったり。ホットフラッシュや、何もないのにイライラしたり。体重の増減もすごく激しい。特に49歳の1年間は本当に心身ともに絶不調で更年期の入口でした。
――今もそれらの不調は継続中なのでしょうか。
体調面は気をつけないといけないのは変わりないですが、50歳になったらまず気分が楽になりました。むしろ怖がらず50でも60からでも新しいことは始められるとドーンと構えられるように。元メンバーたちにもケアしたりアドバイスもできるなって。
――体調面は辛いときはあっても精神的にはどんどん楽になっているんですね。
そうですね。年齢を重ねることを怖がっちゃダメだなと。年齢が上だから命が尽きていくわけでもないですし。何歳であろうがそのときに自分が幸せと感じる毎日を生きないといけないですよね。
――そんな話をお子さんにもするのでしょうか?
はい。よく子どもには「お父さんとお母さんはあなたたちよりも先にこの世からいなくなるけど、一日一日を大事に後悔のないように生きるんだよ」と伝えています。子どもたちにそう胸を張って言えるように、歌うことをやめたくないし、いずれお芝居もできる自分でいたいと思っています。
――生涯、歌って踊って現役でいたいと言う中澤さん。「裕ちゃんならできる!」そんなファンの声も中澤さんの支えとなってるのでしょうか。60歳になっても初代リーダーとして踊ってほしいです!
取材・文/河合桃子、集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/MOTO(ライブ撮影以外)、池上夢貢(ライブ写真)