「背中がほぐれると、良いことしか起こらない」
「背中なんて意識したことない」「こりも痛みもないから大丈夫」という人もいるかもしれません。
じつは背中(背骨)をうまく使えていないため、さまざまなトラブルが起こっている人がとても多いのです。
背骨が硬くなって動きが少なくなるため、首や肩のこりがひどくなったり。
体幹がグラグラして姿勢を保つことができず、猫背や反り腰になったり。知らない間に身長が縮んでいたり。はたまた肺がふくらみづらくなり、呼吸が浅くなったり。
逆に言うと、背中がほぐれているだけで、無数の症状の改善・解消へと向かいます。「身長が伸びる」という劇的な変化は、まさに背中ほぐしの成果です。
チーターのように背中をうねらせたい
チーターの話をさせてください。
いわずと知れた〝陸のスピードキング〟チーター。獲物を狙って狩りをするとき、瞬間的には時速100㎞超という異次元のスピードを誇りますが、その秘密をご存じでしょうか?
わかりやすく言うと、チーターは背骨をまるでバネのようにうねらせ、そのはじける力を利用して瞬間的に速く走っています。速く走るには「背骨がうねらなきゃ話にならない」わけです。
私たちがチーターにまず学びたいのは、このうねる背骨です。
そもそも人間の背骨は、S字型のカーブを描いています。
このカーブは、人間が直立歩行になるときに必要にせまられ生じた進化です。
とはいえ直立歩行の場合、重力の影響をストレートに受けるため、背中も腰も、上半身一帯は固まりがち。なるべくやわらかくすることが重要です。