サザエに求婚する人物が登場

6月2日に放送されたアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)のエピソードは、「悪気はないんですけど」「カツオの回覧板」「波平のしみる日々」の3つ。問題の離婚疑惑が描かれたのは、「悪気はないんですけど」だ。

「カツオの回覧板」©︎長谷川町子美術館
「カツオの回覧板」©︎長谷川町子美術館
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ある日、磯野家に来た男性客が、供されたフネの手作りの漬物をほめると、サザエは謙遜のつもりで「とんでもないですわ。日頃、美味しいものを食べつけていらっしゃらないからですわ」と笑顔で言ってしまう。このことを聞いた波平はサザエを叱りつけ、サザエもしっかりと反省した。

そしてあくる日、前回とはまた別の客が磯野家へやってくる。「今度こそ粗相がないように」とサザエは意気込み、丁寧にお茶とお菓子を出して対応。「よし、完璧だわ!」と成功を確信した。

しかしここへカツオが帰ってきたことで悲劇が起こる。玄関で靴を雑に脱ぎ捨てるカツオにサザエは注意し、しっかりと靴のつま先を玄関向きにして並べるよう言い聞かせる。さらに、つま先が家側に向いていた客の靴についても、「お客さまの靴があったらこうよ」と、つま先を玄関向きに揃える。そして「この際言っておくけどね、客もだね、こっち(外側)に向けて脱ぐのが常識よ」と愚痴をもらすと、なんとそのすぐ後ろに客の姿が。すべてを聞かれてしまっていたのだ。

これには温和なフネでさえ、「いくらなんでもお客さまに失礼ですよ」とサザエを注意。サザエも何度もフネに恥をかかせてしまっていることを自覚し、またもや落ち込むのだった。

そんな矢先、フネの手作り漬物をほめた男性客がまた磯野家へやってくる。なんでもサザエに会うためにやってきたようで、サザエは「やだ、まだ怒ってらっしゃるのかしら」と気が重い。しかし実はその真逆、その男性客はサザエの明るさをすっかり気に入り、「うちのせがれの嫁に来ていただけませんか?」と、息子との縁談を持ちかけにやってきたのだ。

マスオと結婚しているサザエは当然断ったのだが、「私ってまだまだ若く見えるのね。ひょっとして10代に見えたのかしら?」とうれしそう。ちなみに、サザエの年齢設定は24歳、マスオは28歳だ。

そしてこの翌日、サザエたちが暮らす町でとんでもないウワサが流れることになる。