逆流性食道炎の原因となる5つの生活習慣

逆流性食道炎は症状が多岐に渡るため、そうと気が付かず症状にただ悩む人もいます。
そういった人は以下の逆流性食道炎になる5つ原因や生活習慣をチェック、改善を試みましょう。

1 喫煙
タバコを吸う人は吸わない人に比べて、1.7倍、逆流性食道炎が起こりやすいといわれています。
食道には先に解説した食道括約筋というのがあり、食道の下を閉じて、胃酸が逆流しないようにしますが、喫煙することでこの筋肉が緩んでしまいます。そのため胃酸が上がりやすくなってしまうわけです。

2 高脂肪食
高脂肪食とは身近な例でいうとラーメン、フライドチキンなどの揚げ物、アイスクリームなどです。高脂肪食は胃が消化に時間がかかり、胃の内容物が溜まりやすいため、逆流しやすくなります。
高脂肪食を食べる人と食べない人を比較すると、食べる人のほうが1.5倍、逆流性食道炎になりやすいデータも出ています。ゲップや胸やけが気になる人は油っぽい食事を控えてみるのも手です。
 

3 カフェイン・アルコール・辛いものの摂りすぎ

アルコールを週7日飲む人と飲まない人と比べると飲む人のほうが、逆流性食道炎のリスクが1.3倍高くなるといわれています。
アルコールやカフェインは食道括約筋を緩ませるため、胃酸が逆流しやすくなるのです。
また、辛いものは胃を刺激するので、胃酸をたくさん出してしまうため、これもまた逆流の原因になるのです。

4 食後にすぐ横になる

食後すぐに横になると、胃酸が重力で胃にいかないため、逆流しやすくなります。
食道に胃酸が長時間溜まるため、食道が傷つけられます。食べてすぐ寝るのはよくないというのは逆流性食道炎のリスクのためでもあるのです。食後1~2時間は横にならないようにしてください。

《逆流性食道炎を防ぐ5つの改善》成人の5人に1人が罹患する食道がんのリスクを高める現代病…食後すぐに横になる、辛いものが好き、肥満よりも気をつけたい悪習慣とは_2

5 肥満
BMI値【[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値】が30以上の人はそうでない人に比べて逆流性食道炎のリスクが2.5倍高くなるというデータがあります。
お腹に脂肪があると胃にかかる圧力が上がります。その圧力によって胃が押されて胃酸が上に上がりやすくなるし、食道括約筋も緩みやすくなるため、逆流性食道炎になりやすいのです。肥満が気になる人は運動や正しい食生活をするようにしてBMI値を下げましょう。