「M-1にTHE SECOND優勝コンビ枠を!」
—担当編集が「THE SECONDで優勝したコンビはM-1にも出られる」というレギュレーションはどうかと言ってるんですけど。
友保 あかんあかん、邪魔しちゃあかんて(笑)。ジジイが邪魔しちゃあかん。あれはキラキラした大会なんですよ。
—「M-1決勝、続いてはTHE SECOND優勝の金属バットさんです!」って紹介される(笑)。
小林 最下位になって「そらみたことか」と(笑)。
友保 「70、72、71、80」(笑)。キラキラしたM-1に対して、見てくださいよセカンド。クーピーペンシルやったら2色ですよ。おっさんばっかり。あんなもん茶色と灰色しかないんやから。
—THE SECONDの採点システムはどうですか。納得のいくものですか。
友保 俺はいいと思いますよ、客のせいにできるし。ただ俺は犬でもいいと思ってる。犬、吠えさせたら勝ち。でもそれだとランジャタイの伊藤ちゃん出た瞬間に犬が暴れ出すな。
小林 そしたらあれや、猟銃持ったガクテンソクのよじょうさんが登場する。
—今までの取材の中でもたくさん芸人さんのお名前やお話が出てきましたけど、やめていった芸人さんも多いですよね。お二人の中で「この人たちTHE SECONDで見たかったな」という方はいらっしゃいますか。
友保 鳥溶岩さんですね。むっちゃ仲よかったんで。めちゃくちゃおもしろかったんですよ。あんなおもろいおっさん知らんかったんで。
小林 ミスドで『孫子の兵法』読みながらネタ作ってた。
—今は何されてるんですか。
友保 コンビやったんですけど、どっちも551蓬莱で働いてます。
小林 今同じ店で働いてますね。(大阪)十三の551。
友保 店長が木村さんやろ?
小林 そう。できないほうが店長やってる。
友保 前田さんのほうが頭まわるほうなんですけど、ラクしたいから店長やらない。
—おもしろくてもやっぱり続けることは難しい。続けられる人とやめる人、何がそこを分けるのでしょうか。
友保 鳥溶岩さんは解散してもうたんでね、あれが痛かったな。売れるっての決めてあかんかったから解散しようと。そんなん決めんとやればよかったのに。でも人生設計的にやめたんでちょうどよかったんやろな。
小林 あと1年あったら……たぶんその次の年からM-1の動画配信が始まったから。
友保 まー、そこで盛り上がったとてね。あの人ら気ぃついてたからさ。木村さんあれでやめはって、結婚してバブ(子ども)生まれて、家も建てて。合うてるんですよ。