今でもフェイク広告の依頼がある
――今でも悪い誘い、甘い誘いなどはありますか。
ありますよ。「投資だ」「仮想通貨だ」と、フェイク広告の依頼などの偽ビジネスから声がかかることはいまだにあります。でも、やはり“実態のない金儲け”には絶対に手を出しません。誘う側は「金になりそうな人」や「金に困ってそうな人」に寄ってきます。そういう意味では若山容疑者も、その手の方に言い寄られてしまったのかなと思います。
――今年3月、若山容疑者は、渋谷での街頭インタビューで「好きな言葉は金と女と酒」と答えていたようです。
勝手なことは言えませんが、彼はどこかで自分を見失い、悪い遊びに味をしめてしまったんでしょう。先ほど僕は、僕の中にオフィシャルな自分とプライべートな自分の二面性があると言いましたが、そういう意味で若山容疑者は、役者として成功していたオフィシャルな自分を自ら殺してしまったんだろうなと思いました。どうかできちんと自分と向き合い、罪を償ってほしいと願うばかりです。
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42歳になった現在、作り手側の仕事をしているという黒田氏。「今は映画の監督や演劇の演出などをして、たまに自分も出ることもあります。3歳の息子の成長も楽しみだし、自分のしたことをしたいようにやれて、今が一番楽しいですね」と笑った。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 河合桃子