「中学時代は私もバリカンで髪を短くしていました」

ーーSNSにアップされた「こんな彼女はいやだ」という動画を見ました。バッティングセンターのストラックアウトを次々と射抜いていく。本当にコントロールがいいですね。

笹川(以下同)
 実はコントロールは全然いいほうじゃないんです。どちらかといえば球速がメインのタイプで、コントロールは磨かなきゃなって今でも思ってます。

「こんな彼女はいやだ」という投稿で華麗なピッチングを披露する笹川さん(画像/本人Instagramより)
「こんな彼女はいやだ」という投稿で華麗なピッチングを披露する笹川さん(画像/本人Instagramより)
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ーーメディアでは「最速120キロの美女左腕」と言われています。

球速はちゃんと測ったことはなかったんですが、高校時代、私がピッチング練習をしているときに打席に立った男子野球部員に「これ、130キロ出てるよ」って言われたんです。130キロとは言えないですけど、120キロは確実に出てたので「120キロ」とは言ってます。小学生のときで100キロは出てました。
 

ーーすごい。そもそも野球との出会いは?

うちは野球一家なんですよ。父が少年野球の監督をやっていて、母もソフトボール経験者。上の兄2人も野球をやっていて、なので野球の道しかなかった感じでした。

小学2年生のときに、父の少年野球のチームに私が入らないなら監督をやめちゃうと聞かされて、責任感もあってそのチームに入って野球を始めたんですけど、後々それは嘘だとわかりました(苦笑)。その年のクリスマス、サンタクロースにゲームキューブと「どうぶつの森」がほしいとお願いしたんですけど、朝起きたらミズノのグローブが置いてあって泣いた記憶があります。

ーーご家族といえば、BAD HOPTiji Jojoさんとは親戚なんですね。

いとこですね。でも一緒に野球をやったことは全然ないです。まったく別の道に進んでいるんで。野球できるのかなあ。

いとこはHIPHOPグループBADHOPのメンバーのTiji Jojo
いとこはHIPHOPグループBADHOPのメンバーのTiji Jojo

ーー中学にあがると、笹川さんはクラブチームの「横浜ベースボールクラブサムライ」に入ります。当時、女子選手は一人だけだったそうですね。

最初はいろいろありましたね。キャッチボールをしただけでも「ウェ〜」とはやしたてられたり、ゴハンも一人で食べてました。でも時間が経つに連れて仲よくなっていきました。

大会になると男子はみんな五分刈りで、私もバリカンで髪を短くしていました。男の子によく間違われて、グラウンドの女子トイレに入ると管理人さんから「男子トイレはそっちじゃないよ」と止められていました(笑)。