「警視庁に事件をもっていかれた」
今回の事件ではこんな”場外乱闘”も起きている。
「栃木県警ですよ。遺棄現場があるため、最初は警視庁に協力を求める立場でしたが、上野でビジネスを展開する宝島さんの背景事情などは警視庁の情報に頼らざるを得ない。単純な怨恨ならトラブル相手をたたいていけばそのうち容疑者にたどり着くでしょうが、今回は複雑な動機が背景にありそうで、捜査の主体は完全に警視庁に移りました。
事件の性格上やむを得ない面がありますが、トラブルを洗うところから捜査に乗り出したのに警視庁に事件を“もっていかれる”形になり、栃木県警の捜査幹部らは最近機嫌が悪く、報道各社との間で軋轢も起きています」(全国紙記者)
捜査進展のカギを握る一人である逮捕された平山容疑者について、親族の一人は暗い表情でこう語った。
「綾拳は小さいころからサッカー一筋で、スポーツをやっているのならまっすぐ育っているんだろうと思っていましたが、どうしてこんなことに…。少し気が弱かったから、コワい先輩に強く言われると断れなかったのかもしれません。でも、事件の後に警察に出頭するくらいなら、『アニキ』から車を貸せと言われたときに警察に駆け込んでほしかったです」
平山容疑者はアニキがどのような人物かについて、少しずつ口を開いているもようで、警視庁は裏付け捜査を進めている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班