救助後、世間から叩かれることも

――救助後の周囲の反応は?

寮に帰ってこない私たちをお店の人がめっちゃ探してくれたみたいで、あとでめっちゃ怒られました。

あと漂流した2日前に台風の影響で地元の方が亡くなってたので、「それなのに、内地の人たちが流されるとかナメてる!」とか、救助費用を私たちが負担したわけじゃないから「税金の無駄遣いだ!」って感じの厳しい声もありました。
ある週刊誌には「漂流前の4人に話しかけたら、めっちゃギャルの女が思いっきり睨んできた」なんてことも書かれました。そもそも私たち、声なんてかけられてないのに。それでも当時は今ほどSNS社会じゃなかったからマシなほうだと思いますけど。
 

――とはいえ、串さんは他の3人とは異なり、16時間漂流して、奇跡的に生還したギャルとして『激レアさんを連れてきた。』や『痛快!明石家電視台』など、これまで数多くのテレビ番組に出演していますよね。

私は周りに何を言われても全然気にしないタイプですから。大好きな(明石家)さんまさんや千鳥さん、オードリーさんと共演できて、本当に生きててよかったです(笑)!

現在の串さん
現在の串さん
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世間から叩かれる一方で、退院後、噂を聞きつけた島の人に「あなたたち、海にマブヤー(沖縄の方言で魂)を落としてきているから占い師さんに見てもらいなさい」なんて不思議な提案をされることも。

「うさん臭い人たちじゃなくて、本当に心配して言ってくれたみたいです」(串さん)

ギャル4人は再び漂流したビーチに行って、占い師にマブヤーを体に戻してもらったそうだ。

その効果なのかどうかはわからないが、串さんは半年後に地元に戻り、自身のエステ店を開業。現在は実業家として奮闘し、7月には結婚も控えている。残りの3人も海外や石垣島へ移住するなどそれぞれの人生を歩んでいるという。いずれも漂流中に「生き残ったら叶えたい夢」として、語り合っていたことなんだとか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班