自分へのご褒美メニュー
――卓球さんは「福寿」でいつもどのメニューを食べていたんですか?
いつもただのラーメン。それは金銭的な理由からで(笑)。それで、たまに『上チャーシューメン』っていう。『チャーシューメン』と『上チャーシューメン』っていうのがあって、あと『上五目ラーメン』ね。特別な日には『上チャーシュー』とか『上五目』を食うっていう感じでしたね。
――特別な日っていうのはどういうタイミングでしたか?
給料日です。派遣のバイトをやってたんですけど、給料が月2回あったんですよ。だから月に2回は特別に『上チャーシュー』とか『上五目』を食べるっていう。でも考えてみれば、月に2回をそういう特別な日にしてたっていうことは、最低でも週1回は通ってたっていうことですよね。
――大の常連ですね。その後もそういうペースでずっと通われていたんですか?
最初の頃はそれぐらい行っていて、その後も、彼女と一緒に住み始めたりとかで多少ペースは変わったりとかしてたんですけど、でももう、自分の中ではラーメンといえばあそこっていう感じになってたんで。その当時、豚骨ラーメンとかが流行り始めた頃で、環七の方で「ラーメン戦争勃発!」とか言われ出してたんですけど、『福寿』はそういうムーブメントと一切関係ないっていう(笑)。そこもいいなって。
――その後にお住まいが笹塚から離れても通い続けていたわけですね。
笹塚に8年ぐらい住んでたんで、その間はかなりの頻度で通って、別のところに引っ越した後もそれだけのために通ってましたよ。笹塚に『福寿』以外の用事がないんで(笑)。
瀧も一緒に「人生」の練習の帰りとかよく通ってたんですけど、あの店のどんぶりの底に「日本一」って書いてあるじゃないですか。うちらの間では「ポンイチ」って言ってたんですよね。「今日ポンイチ行く?」とか言って。それから店が閉まるまでずっと「ポンイチ」って呼んでましたね。