彼の地の戦火が激しさを増すにつれ、古今東西で歌い継がれてきた、あるいは新しく発表された反戦歌が注目されるようになってきた。
とりあえず差し迫った危険はなき地に身を置く我々が、テレビやネットで戦争の悲惨なニュースを見ながら、そんな歌を聴いてどうなる?と思うかもしれない。
でも音楽は我々の胸に直接響き、何かをかき立てるパワーを持っているから、今回の戦争について今一度考えるためのきっかけとなるのではないだろうか。
かつて人々の心を震わせた“珠玉の反戦歌”21曲を選んでみた。
とはいえ、ミスチルやSMAP、サザン、ジョン・レノン、ボブ・ディランなどによる有名な曲はいっさい取り上げない。
もちろん彼らの楽曲も素晴らしいが、いろんなメディアで既に紹介されているので、いまさら僕がノコノコしゃしゃり出て語ることなど何もないのだ。
“パンク好きアラフィフおじさん”ことこの僕が紹介するのは、マイナーであまり知られていない曲、あるいは歴史に埋もれ、思い出されることが少なくなった曲ばかり。
だが、いずれも一聴に値する名曲なので、だまされたと思ってぜひ聴いてみてほしい。
パンク好きオヤジがおすすめする、歴史に埋もれた“珠玉の反戦歌”たち
今この瞬間も戦場下の悲劇に見舞われている人々がいる……この未曾有の事態に少しでも歯止めがかかれば、とアーティストたちが立ち上がり始めている。とくに音楽は強いメッセージ性をもって常に我々の心を揺さぶってきた。コラムニスト・佐藤氏が歴史に埋もれた反戦歌たちを紹介する。
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1970〜80年代邦楽は過激だった