「米アメフト史上最高のワイドレシーバー」に天賦の才能はあったのか? 生涯競技時間「150時間」に対して、彼が練習に費やした時間は
何らかのことが「できる/できない」は天賦の才能によるもの、と考えている人は少なくないだろう。そこに異論を唱えるのが、20カ国以上で翻訳され、何年も読まれ続けるロングセラーの新装版『新版 究極の鍛錬』。モーツァルト、タイガー・ウッズ、ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットなどの天才たちを研究した成果とともに、才能の正体に迫り、ハイパフォーマンスを上げる人たちに共通する要素「究極の鍛錬」を突き止めた本書から、伝説の天才アメフト選手が生まれた背景をご紹介する。
究極の鍛錬#1
けっしておもしろくない
限界まで走り込んだり、筋肉がいうことをきかなくなるまでウエートトレーニングを続けたりすることはけっしておもしろくはない。しかしこうしたことは中核をなす重要な活動なのだ。
NFLの選手たちは平均20代で引退するので、35歳まで選手生活を続けることはめったにない。たとえケガをしなくても、選手として肉体の衰えは不可避で30歳も後半になり、15歳も年下の若い選手と対決すれば、もはや限界を感じるというのはよくいわれることだ。
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ライスのように30代まで活躍できるのは、試合でブロックしたり走ったりすることのないクオーターバックか、一試合でほんの数プレーだけにしか出場せず、めったに敵から接触を受けることもないキッカー(キックオフなどのキックプレーにおいてボールを蹴る役割の選手)やパンター(攻撃権が変わる際に行うボールを蹴る役割の選手)だけだ。
ほとんどのプレーにおいて死に物狂いで走り、しばしばタックルでつぶされるワイドレシーバーの場合、20シーズンあるいは42歳までプレーをするということは信じられないことだ。実際ライス以外にこうした長期間にわたりプレーを続けた選手はいないのだ。
文/ジョフ・コルヴァン
究極の鍛錬#2
2024/3/7
2,090円
442ページ
ISBN:978-4763141248
あなたも、努力が面白くなる!
世界的業績をあげる人々に共通する「究極の鍛錬」とは?
ニューヨークタイムズベストセラー! 20カ国以上で翻訳され、何年も読まれ続けるロングセラーの新版の登場です。モーツァルト、タイガー・ウッズ、ビル・ゲイツ、ジャック・ウェルチ、ウォーレン・バフェット……など天才たちを研究した成果がここに! あなたは、才能がない人間はハイパフォーマンスを上げられないと思っていませんか? しかし、抜きん出た成功の源泉は才能ではないのです。本書の著者ジョフ・コルヴァン氏は心理学の先端分野「達人研究(Expert study)」を手がかりに、ハイパフォーマンスを上げる人たちに共通する要素――「究極の鍛錬」――をつきとめました。本書でその内容が明らかに!
(目次)
第1章 世界的な業績を上げる人たちの謎
第2章 才能は過大評価されている
第3章 頭は良くなければならないのか
第4章 世界的な偉業を生み出す要因とは?
第5章 何が究極の鍛錬で何がそうではないのか
第6章 究極の鍛錬はどのように作用するのか
第7章 究極の鍛錬を日常に応用する
第8章 究極の鍛錬をビジネスに応用する
第9章 革命的なアイデアを生み出す
第10章 年齢と究極の鍛錬
第11章 情熱はどこからやってくるのか