ストロング系は「ただの罰ゲームの道具」との声も

さらに、2月19日には厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表。これは不適切飲酒への注意喚起を含んだ内容で、ストロング系には逆風必至といえるもの。このような一連の流れを受けて、都内の“のんべえ”たちは何を思うのか。昼飲みの二大聖地・赤羽と上野で調査をしてみると意外な声が聞こえてきた。

「ストロング系? そんなにおいしくはないけど、手っ取り早く酔えるから毎日飲んでるよ。
でも実際はなくなったほうがいいんじゃない? だってあれ飲んでロータリーで寝てるヤツとかよく見かけるし、そういうのって情けないし迷惑じゃん。
ストロング系がなくなれば(度数)6%のチューハイを飲むしかなくなるし、僕自身も少し健康になるかもね。とはいえタバコ吸ってるし、健康とか気にしてないけど(笑)」(赤羽・50代男性・職業不詳)

赤羽の飲み屋街(撮影/集英社オンライン)
赤羽の飲み屋街(撮影/集英社オンライン)

「次の日、仕事が朝早いときとか、ひと缶飲んでさっさと酔いたいときに重宝してるね。でも、ぶどう味とかピーチ味とかはやたら甘くて、まずいウォッカを飲んだときみたいに悪酔いするから、無糖以外はなくなっても困らないかな」(赤羽・50代男性・会社員)

このように、ストロング系の市場縮小については意外にも「愛飲者だけど肯定的、または無関心」という意見が圧倒的だった。また、取材を進めていくうちに、20代の若者からはこんな意見も。

「早く安く酔えるから学生時代、ストロング系は友達との宅飲みなどには欠かせませんでした。でも社会人になって飲まなくなりましたね。理由?(度数が)強すぎて飲もうと思わないんですよ。もう歳なんですかね……」(赤羽・27歳男性・会社員)

「ストロング系は罰ゲームの道具でしかない」と話す大学生(撮影/集英社オンライン)
「ストロング系は罰ゲームの道具でしかない」と話す大学生(撮影/集英社オンライン)

「僕のまわりに好んでストロング系を飲む人はいないです。ゲームで負けたらイッキしなくちゃいけない“罰ゲーム”の道具でしかない(笑)」(上野・21歳男性・大学生)