日本では「導入コストの高さ」がネックに

これには「スマートホームに対してどのような印象を持ち、何を求めているか?」が強く影響している。

リビングテック協会の調べによると、スマートホームに対して「セキュリティを高めるうえで有効」と考えている人は、アメリカで39%、中国で49%にも上る。一方で、日本では22%。

加えて、海外では「経済的なメリットが大きい」「環境にやさしい住まいにできる」といった意見が多いのも特徴的だ。つまり、海外では安全面・経済面・環境面に利点を感じ、スマートホームが着実に導入されてきているのだ。

中国の普及率92%に対して13%。スマホや音声で家具や家電を操作する「スマートホーム」が日本で普及しない最大の理由_02
スマートフォンで玄関の鍵を開けたり、遠隔で自宅の状況を把握したりと、海外ではセキュリティ対策の観点からも導入が進んでいる

それに比べて、日本人が抱くスマートホームの印象は、もっとも多いもので「導入コストが高い(36.0%)」、「ネット接続の利便性を感じる(33.5%)」、「遠隔操作の利便性を感じる(33.0%)」がそれに続いており、導入が進むアメリカや中国とのあいだにはギャップが生まれている。

これらの意見をまとめると、「導入すれば便利になることはわかっているが、コストが高くて二の足を踏んでいる」ということになる。つまり、景気の悪さがスマートホーム普及の第一の壁になっているわけだ。