アパートはヤンチャな少年少女たちのたまり場、トラブル多数
遺体は同県袋井市在住の通信制高校生、斉藤宇川さん(17)で、今月4日午後7時ごろに「遊びに行く」と自宅を出た後、行方不明になり、同7日に家族が袋井署に捜索願を提出していた。司法解剖の結果、死因は溺死で死後約1週間経過していた。
社会部デスクが解説する。
「斉藤さんは自宅を出た後、5日未明には浜松市内の知人宅のアパートを訪れ、複数の友人と過ごしています。この際、停めてあったバイクを倒したことなどからトラブルになったのを最後に斉藤さんの姿が見えなくなっており、捜査本部は当時アパートに集まっていた友人らの所在確認を進めてトラブルの詳細を調べています。
このアパートの部屋にはふだんから同世代の不良少年たちがたむろしていて、近隣住民と頻繁にトラブルを起こすことで知られていたようです」
実際、不良少年たちの周辺での悪評は想像以上だった。近隣住民がこう肩をすくめた。
「あいつらは本当に本当に迷惑でした。夜になると何人も集まってきて夜中までギャーギャーうるさいし、改造車やバイクをふかすし、ゴミはそこらに捨てる。タバコ、お菓子のゴミ、洋服が捨ててあったり、路上に吐しゃ物をまき散らしてたこともありましたよ」
事件後に捜査員が1階の部屋を捜索する様子を、この住民は見ていた。
「警察が調べていた部屋は、黒髪の小柄な女の子が金髪の彼氏と住んでいました。なんでも、その女の子の“親戚”が借りていたようです。アパートの前に日常的に停まっていた黒い軽自動車の中にはクロミ(サンリオのキャラクター)のぬいぐるみがびっしり入っていて、他にはレクサスとバイクも停まっていました」
ふだんから夜に大騒ぎを繰り返していたため、警察に通報する近隣住民もいたという。住民が続けた。
「そこらでたむろしてるから怪訝な顔したら『なんだテメー』って絡んでくるガキもいました。ペット禁止なのに猫飼ってたしね。そのくせ、他の部屋がうるさいと怒鳴り込んだり、生意気に説教しだしたりとやりたい放題でしたよ。あいつらが嫌で引っ越しした住人もいるぐらいです。
最初にこの事件の報道があった前日ぐらいに、警察が来ていたと思います。なんか外でワーワー騒ぐ声の中に、『令状がどうだ』とか『弁護士』とか『ヤクザ』とか物騒な言葉が混じってましたから。結局そこに住んでた女の子と金髪男は15日にはどこかに引っ越していきましたよ。管理会社の人は『猫を飼っていたのがバレたから』とか理由を言っていましたけど、どうなんでしょうね」