「友情結婚の婚活」ならではの難しさ
たくさんは結婚相談所に登録したり、マッチングアプリを使ったりして、地道に婚活中だ。今では友情結婚を専門とした結婚相談所もあり、恋愛感情や性的関係を抜きとした出会いの手段はいくつかあるようだ。
「友情結婚の結婚相談所では、紹介してもらった方に何人かお会いしました。最初はホテルのラウンジなどきちんとした場所でお会いして、また会いたいと思ったら連絡先を交換する……という流れで、一般的な結婚相談所と変わらないと思います。
また、自分のプロフィールに年齢や身長、年収などの項目のほかに、同居を希望するか、子どもを望むかどうかといった項目もあります。友情結婚は性的なつながりのないものなので、子どもを望む場合は体外受精などの手段を採ることになります」(たくさん)
婚活には悩みがつきものだが、友情結婚ならではの婚活の難しさはあるのだろうか。
「恋愛結婚だと、相手に興味があって、もっと相手のことを知りたくて、自分のことも知ってほしいと思うじゃないですか。好きだから相手に好かれたくて、優しい言葉をかけたり、贈り物をしたりする。
でも、私の場合は異性に対して恋愛感情がなく、その過程がないので、お互いの興味を持続させながら信頼関係を築いていくのが難しいと感じます。友情結婚という目的は共通していますが、人間愛のようなもので信頼関係を築くのって、思っていたより難しいですね」(たくさん)