電気カミソリは「シャワーを浴びる前」がベスト
まず、非常に重要なのが「プレシェービング」だ。これは髭剃りを行う前準備のことである。
「手剃りで大事なのが、先に毛を濡らすことです。というのも、実は髭の毛は銅線と同じくらいの硬さがあって剃りにくいからです。濡らすことにより水分を含んだ毛は柔らかくなり、カミソリで切断しやすくなるんです。
たとえば床屋さんで髭剃りをしてもらう場合、先に蒸しタオルをあてますよね。あれは髭に水分を与えているわけです。ただ、ご家庭で髭を剃る分には、蒸しタオルまでやらなくても、顔を洗うだけで十分です」(竹内さん)
ちなみに冬場の場合は、水よりもお湯で洗顔するほうがいいという。
「夏は水で構いませんが、冬に冷たい水で顔を洗うと肌がキュッと締まってしまい、髭剃りで痛くなることがあります。髭剃り後に水ですすいで毛穴を引き締めるのはいいと思いますが、髭剃り前はお湯をおすすめします」(竹内さん)
一方で電気カミソリの場合は、逆に水やお湯をつけない乾いた状態で剃る方がいいという。
「電気カミソリは網目に髭を入れないといけないので、水を含ませて柔らかくするのは逆効果なんです。なるべく硬い状態で毛を立たせて網目に入れるためにも、洗顔の前に剃るようにしましょう」(竹内さん)
朝にシャワーを浴びる際、ついでに髭を剃る人も多いはず。その場合、手剃りならシャワーを浴びた後か、シャワーを浴びながら剃るのがいいだろう。昨今は防水タイプの電気カミソリも数多く販売されているが、電動の場合はシャワーを浴びる前に剃るように心がけたい。