AIソリューションプランナーとは? 文系人材にこそ活路がある! AI時代に活躍できる新たな仕事
ChatGPTの登場から約1年。急速に成長をし続けているAIは我々の仕事をどのように奪うのか、盛んに議論がなされている。そもそもAIに対して優位性を保つことができる仕事は生き残っていくことが想像されるが、それとともに、AIと仕事を共有できる人材も重要視されてくるだろう。AIと人間の架け橋AIソリューションプランナーの仕事を『AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?』より一部抜粋して紹介する。
AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか? #1
AIソリューションプランナーとは?
ここまでは、AIに対して人間に優位性がある部分を活かし、「人間、頑張りましょう」というお話でした。その一方で、AIを活用していけるような人材というのも当然必要になってきます。
AIを研究開発するのは理工系の人であるため、文系の自分には関係ないと思われる人も多いかもしれません。しかし、AIを活用した商品やサービスの提案、現場のソリューション(解決案)を提供する仕事は、むしろ文系の人に向いています。
「AIソリューションプランナー」という言葉がありますが、これはAIを活用して問題解決を図る方法を提案する職業のことを指します。たとえば小売の現場では、「AIカメラ」を導入することで、「欠品管理」を自動化できます。これは、店内に設置されたカメラの映像を絶えずAIが解析して、商品が不足したらアラートを鳴らすしくみです。
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こうしたシステムの開発自体は理工系の人が行うわけですが、こうした人たちは技術に精通している一方で、現場で具体的にどのような問題が起こっているのかについては、深く理解していない場合が多いです。
そのため、現場で困っている人と技術を持つ人をつなぐ役割が必要となります。そうした職業であるAIソリューションプランナーの需要も、これからますます高まっていくでしょう。
写真/shutterstock
現実のものとして語られはじめてきたAI失業
AIに代替られ始めているクリエイターたち
AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?(SB新書)
井上智洋
2023/11/7
990円
264ページ
ISBN:978-4815622374
人工知能(AI)で明暗が分かれる仕事、業界、日本社会…その未来を経済学者が大予測!
ChatGPTを代表格とする文章生成AI、ミッドジャーニーやステーブル・ディフュージョンに代表される画像生成AIなど、各ジャンルで高機能のAI技術が続々と誕生している今。あらゆるビジネスパーソンはそれらの概要を理解し、使いこなせなければ生き残れない時代が到来しているといえます。
さらには、最新のテクノロジーツールを自在に操れたうえで、自らのプレゼンスを高めるために、「己の付加価値をどうビジネスで生み出すか」が問われ始めてもいます。
そんななか、多くの働く人の頭にあることは、「テクノロジーによって自分の仕事が奪われるのではないか」「共生していくにしても、太刀打ちできる気がしない…」という危機感でしょう。
数年前は、「どんなに技術が進歩しても、ヒトにしかできない仕事やクリエイティビティはある」と信じて疑わなかった人々でさえ、この現実を目の前にして「いよいよ本格的に多くの人が失業するのでは?」と考えを一転させているはずです。本書は、かねてよりAIやメタバース、テクノロジーと雇用の関係性について、先見的な意見を述べてきた経済学者・井上氏が、この大変革期に「人工知能が私たちの雇用と経済に与える影響」についてやさしく語る1冊です。
AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?
はじめに
第1章 生成AIが変える世界
第2章 AIで産業はどう変わるか?
第3章 人工知能は日本経済をどう変えるか?
第4章 AIと人間は共生可能か?