パッケージやカードになっている作品のカラーの仕上がりにこだわり
――創刊60周年を迎えた「マーガレット」「別冊マーガレット」、そして歴代の名作から2誌で連載中の作品までが参加しているこのゲームですが、雑誌を超えたコラボは大変ではなかったでしょうか?
以前は「マーガレット」や「別マ」で描いていて、今は「ココハナ(cocohana)」で描いてらっしゃる作家さんもいらっしゃるのですが、今回そういった方の作品もラインナップに加えさせていただいたので、何度も確認にご協力いただいて…。時間やタイミングの兼ね合いで大変なこともありました。
また、過去の作品だけではなく2誌で連載中の作品からもカップルとして結ばれている作品をピックアップする必要があり、企画段階~発売までの連載状況を鑑みなければいけないと思っていたので…そういった点での大変さもありましたね。
でも、60周年という歴史の重みと記念といううしろ盾があったおかげで、多くの作家さんからご協力いただけて、本当にありがたかったです。
――では、1番大変だった部分はどこでしょうか?
パッケージやカードになっている作品の色校(印刷の仕上がりが表現したいイメージを再現できているか、色の認識が違っていないか)をチェックするのが大変でした。
作品ごとに作家さんが大事にしているテーマやイメージがあるので、その調整がすごく難しく、古い作品だと使用したイラストの見本になるものも少ない状態で…。
でも、たくさんの方にご協力いただき何度も校正した分、自信を持って皆さんにお届けできるクオリティのカードになったと思います。
――1つ気になったのは「同棲」というキーワードですが、原作の中では同棲していない作品もあるかと思います。作中のキャラクターが一線を超えたことを想像させるという、「原作を越えてしまう」という意味に取られるのではないかと思いましたが…
そこは少し迷ったポイントでもありますね、原作ではカップルになる恋愛模様までを描いただけの作品も多くあるので。「結婚している設定?」という疑問だったり、「高校生なのに同棲なんて」と感じる人もいるかと思います。
しかし、先ほど申し上げたように「作品を知らなくても楽しんでもらいたい」という気持ちと、友だちとワイワイ推しについてや、好きなものを語ることを楽しんでもらいたいので「あくまでも妄想では…」ということを踏まえて、ゲームを楽しんでもらいたいです。