被害に遭ったA社は“週1出社”以外はリモートワーク

オフィスに出勤せず自宅などで働くリモートワークは、企業側と従業員側の信頼関係のうえで成り立っている新しい働き方だ。ある種、性善説を前提とした就業形態とも言えるだろう。

ではこうしたリモートワークを基本とした業務で、悪意を持ったモンスターバイトを雇用してしまうと、どうなってしまうのだろうか?

「子育て罰」を可視化する扶養控除制度…親が稼ぐほど子どもが損をする日本の教育費の行く末_1
すべての画像を見る

モンスターバイトの悪質な手口と、労働基準監督署(労基署)の解せない対応により、「リモートワーク詐欺」に遭ったと訴えるのは、メディア関係の中小企業・A社の社長だ。

「ウェブコンテンツ制作を主な事業としている弊社は、社員とアルバイト合わせても10人未満の小規模な企業です。コロナ禍以降にリモートワーク制を導入し、社員もアルバイトもオフィスへの出社は週1日だけにし、それ以外の日はリモートワークということにしています。

今回のトラブルを起こしたX氏が、アルバイトスタッフとして弊社に入ってきたのは半年前。在籍していたのは1か月半ほどでした」(A社社長、以下同)