コンビニ内のBARという違和感を払拭するこだわりのお酒の種類
筆者がコンビニBARを訪れたのは11月下旬の月曜日、午後7時ごろ。
ファミリーマートの入り口から入ってすぐ右側に、本格的なバーカウンターが常設されている。
外観のぱっと見は普通のコンビニだったため、店内に足を踏み入れてバーカウンターを二度見する利用客も多いのではないだろうか。それほど違和感がある光景だ。
何やらおしゃれな洋楽が聞こえてくるなか、「お酒の美術館」と書かれた入り口をくぐると、バーテンダーが「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた。
いい意味でコンビニ店内に似つかわしくない大理石調の高級感のあるカウンターテーブルがあり、バーテンダーの後ろにはウイスキーやブランデーなど、多種多様なお酒のボトルが並ぶ。立派なBAR空間が広がっているのだ。
筆者が到着したときには、すでにBAR内は満席に近い状態で、8席あるうちの1席しか空いていないほどの盛況ぶり。ひとり客もいればグループ客もおり、バーテンダーとの会話を楽しむ人も。BAR特有の敷居の高さは感じられず、おひとり様も気軽に立ち寄れる雰囲気だ。
また、BARといえば薄暗いムーディーな照明のイメージがあるだろうが、こちらの場合はBARスペースもファミマの蛍光灯の明るい照明になっているため、一般的なBARで飲んでいる雰囲気とは違い、かなり新鮮な感覚。
もちろんコンビニ利用客から丸見えの状態で飲むことになるため、そういった環境を「新鮮でおもしろい」とポジティブにとらえるか、「人目が気になって恥ずかしい」とネガティブにとらえるかは、人それぞれだろう。