ウケたのにテレビでカットされるのはなぜか？

――「ytv漫才新人賞」の審査員をされている久保田さん。先日、X（旧Twitter）で「藤崎マーケットへ ytv漫才新人大賞審査員コメントがカットされてます。物凄くウケてたのにバッサリです。 #反社になった山下達郎さんみたいだね #銃を持たされた少年兵くらい悲しい目をしているね」（原文ママ）とつぶやいていたのが印象的でした。

よく見てますね（笑）。俺のなかではテレビも舞台もいつも勝負なんです。

この日は、最初に出てきたマーメイドというコンビに「反社になった山下達郎さんみたいだね」って言ったらドカンとウケた。その瞬間、「VTRを編集するスタッフさん、これ使ってくださいね」と思いましたよ。

さらに、ぎょうぶというコンビに「銃を持たされた少年兵くらい悲しい目をしているね」と言ったら、これもドカンとウケた。でも、オンエアでは使われなかった。

俺が誰かを傷つけましたか？　思わずSNSでつぶやいてしまいましたね。

――編集するほうも、立場や方針がありますから。

それはそうかもしれない。でも、テレビのスタッフさんに対して、「俺はおもしろいこと言ったぞ。おまえはどうするんだ？」という気持ちは常に持ってる。おもしろかったら、やっぱり使ってほしいですよ。

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――つぶやきに反響はありましたか？

何十年も応援してくれているファンの子からDMをもらいました。「久保田さん、あれは若手の賞レースだから、久保田さんがおもしろくて目立つ大会じゃないですよ」って。

「ほんまや！　俺はプレイヤーじゃなくて審査員やん。何を怒ってんねん」って恥ずかしくなった（笑）。だから、藤崎マーケットも俺のつぶやきに返信してこないんでしょうね。ようやく気がつきましたよ……。