グラビアのファンの人たちがいてくれたから
――多くのグラビア経験者が、女優業やその他タレント業に活路を見出すとグラビアから去っていきます。くりえみさん自身は「経営者としての時間が9割」ということですが、むしろなぜグラビアを続けているのですか?
シンプルにグラビアが大好きということもありますが、一番はグラビアのファンの人たちの存在です。彼らがいてくれたから今があります。
それこそ数年前までコミケで自作の写真集を販売することで、生かしてもらっていたので。
――AIを使ってでもグラビアをやり続ける理由は?
そもそもAI自体、単体ではなくリアルな事業と掛け合わせることで、いいシナジー効果を生み出すものだと思っています。エンタメ業界以外では教育分野などでも使われていますが、AIと人とがタッグを組むことで、よりわかりやすい授業になるといった事例もあるそうです。
――写真集以外にもAIを活用したバーチャルヒューマン事業も行なっていますが、こちらもタレント活動の一環ということですか?
簡単にいえば、私をAIタレント化させようとしています。ChatGPTなどの対話型AIに私自身を学習させて、AIで作った私の画像データと学習データを組み合わせることで、私のデジタルヒューマンが実装できるんです。
――具体的にどういったシーンでの活用を目指しているのでしょうか?
主に考えているのはライブコマースです。日本でも美容ブランドやアパレルで国内向けに広まり始めていますが、海外に日本製品を売ることに需要があるんです。特に中国ですね。