火災保険詐欺に遭わないためにできる3つのこと
火災保険詐欺に遭わないため、日頃からどのような対策をしておくとよいのだろうか。八木さんは3つの対策法を教えてくれた。
「まずは、すぐに契約しないこと。詐欺師は非常に口が達者なのでその場で契約したくなってしまいますが、そこはぐっと我慢。せめて一晩は考えてから結論を出すようにしましょう。
次に、契約する前に他社と相見積もりを取ること。最近は外壁塗装など家の修理に関する見積りが、ネットで簡単に取れます。提示された工事費用などが本当に正しいものなのか、判断できると思います。
それでも契約してしまったら、クーリングオフを利用すること。クーリングオフは、訪問販売などで契約や申し込みをした場合、一定の期間内であれば無条件で契約を撤回・解除できる制度です。
火災保険詐欺の多くは訪問販売で行われるため、契約書面を受け取った日から8日間は解約できます。消費者がさまざまな被害に遭わないための制度なので、ぜひ活用してください」
この機会に、加入している火災保険の内容を見直すのもおすすめだ。近年は地震が増加しているが、地震による被害は火災保険の補償対象外。別途「地震保険」に加入する必要がある。
また火災保険には「携帯品特約」「個人賠償特約」など、さまざまな特約も付けられる。もし加入している損害保険が複数あり、補償内容が重なっているなら、不要な補償を外して保険料を減額してもよいだろう。
意外と身近に起きるかもしれない火災保険詐欺。日頃から自衛しておきたい。
取材・文/金指 歩