「バカ野郎! ぶっ殺すぞ!」といった叫び声が…

「日頃からドアやふすまをバーンと閉めたり、真っ昼間から『バカ野郎!ぶっ殺すぞ!』といった叫び声がよく聞こえてきてました。そして10年ぐらい前のある日、いきなり『お前ん家とはもうかかわらねえからな!』と怒鳴りこまれたんです。それからは怖いのでまったくかかわらなくなったんですけど、鈴木さん、ウチの部屋の前にも、使わなくなったガスボンベやボロボロの靴などゴミ当然のモノを放置したりするので、迷惑もいいところでした」

そんな傍若無人な老人にも、数少ない友人はいたようだ。

「飲み友達のような男性と、アパートの前で楽しそうに話している光景は何度も見かけました。2週間前もドアの前で話しこんでいて、大声で『今度飲みにいこーぜ』とうれしそうにしていたのを覚えています」

鈴木容疑者が住んでいたアパート(撮影/集英社オンライン)
鈴木容疑者が住んでいたアパート(撮影/集英社オンライン)

事件当日もこの女性は鈴木容疑者を目撃していたという。

「お昼前ぐらいに、いつもの黒色の原付バイクに乗ってどこかに行ってしまったんですけど、その後しばらくして『ドーン』という爆発音がアパート内に響きわたりました。最初は『大きな地震でも起きたのかな?』と思ったんですけど、鈴木さんの部屋の窓から黒い煙がモクモクと上がっていたので、『これは火事だ!』と一目散に逃げました」

鈴木容疑者は数日前から、少しずつ自室から荷物を運び出していたという。女性が続ける。

「もともとこのアパートは来年2月に取り壊されることが決まっていて、それまでに全員が立ち退くことになっていたので、その準備かと思っていたんですが、今思えば、放火するために自分の荷物を運び出していたのかもしれません。そのあとに病院で発砲事件を起こしたみたいですが、さすがに鈴木さんが拳銃を持っているのを見たことはありません。でも、鈴木さんは持病があって、病院に通っているということも聞いたことがあったので、あそこがかかりつけだったのかもしれません」

発砲事件があった病院(撮影/集英社オンライン)
発砲事件があった病院(撮影/集英社オンライン)