#1〈アメリカ版ひろゆき⁉〉「気候変動はホラ話だ!」米大統領選の注目株・ラマスワミ氏の矛盾だらけでも爆進する”論破”力
トランプと類似する政策の数々
「FBIは廃止」「気候変動はホラ話」「ウクライナのロシア占領地域はロシアにくれてやる」など、過激で矛盾だらけの公約をぶち上げながらも、その強力な論破術で他の異論をことごとく粉砕する“アメリカのひろゆき”こと、ラマスワミ共和党候補。
米中央政界ではほとんど知名度がなかったにもかかわらず、その強弁ぶりにライバル候補が次々と反論したところ、返り討ちにあって大炎上したことから逆にメディアの注目を集め、いまではペンス元大統領をしのぐ5%台の支持率で、共和党の大統領予備選の4番手につけるまでに赤丸急上昇している。
その政策内容がトランプ氏と類似しており、右派支持層から「若手のトランプ」と目されていることも人気の原因といえるだろう。
移民政策でいえば、トランプ氏は移民の制限を唱えながら、実際には2016年の選挙戦で、マンハッタンのトランプ・タワー建設に東欧から大量の移民労働者をH-1Bビザで入国させていた矛盾を暴露されている。
前編で紹介したように、ラマスワミ氏も同じくH-1Bビザで自分が経営する製薬会社を肥え太らせる行為をしていたわけで、この一点からも「若手トランプ」と言ってよい。
他にもメキシコからの不法移民や麻薬流入には容赦なく、気候変動論はまやかしだから化石燃料はガンガン使う、など、トランプまがいの過激な政策が目白押しだ。
陰謀論的思考も共通していて、「ワシントンには『闇の政府』や『顔がない行政政府』があり、実権力を握っている」「9・11の事件について米国政府は何かを隠している」など、日本のオカルト雑誌「ムー」もビックリの怪しげな説を吹聴しているのだ。