「また裏切るなんて、むしろ悪魔らしいじゃないですか(笑)」
だが、ある魔界関係者はこう擁護する。
「周知の通り、あの襲撃の黒幕は、完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)を束ねる超人閻魔こと元神のザ・マンでした。悪魔将軍の正体であるゴールドマンは、完璧超人始祖の一人。つまり、ザ・マンの門弟にあたります。暴走するザ・マンを止めるべく立ち上がったのが、数億年前に袂を分かって〝悪魔超人の始祖〟となった悪魔将軍。事情を聞かされたバッファローマンは、悪魔超人の起源に関わる因縁の闘いに正義超人を巻き込みたくない一心で、敢えて彼らに冷たい態度を取っていたんです」
とはいえ、一連の行動は、バッファローマンが正義超人転向後も悪魔陣営に通じていた証左でもある。魔界関係者が続ける。
「正義超人に寝返って、また裏切るなんて、むしろ悪魔らしいじゃないですか(笑)。アシュラマンら悪魔騎士が指摘するように、メンタル面に課題はあるかもしれませんが、悪魔超人界におけるバッファローマンの存在感は別格なんです。あの悪魔将軍が、過去の背信行為を不問にしてまで配下に呼び戻した逸材ですから。
完璧超人始祖勢との全面抗争では、パワーファイターの上位互換ともいえるガンマンと激突。悪魔将軍から『神をも超える新たな力を手に入れろ』と命じられたバッファローマンは、眠っていた潜在能力を解放し、ガンマンを撃破。悪魔超人時代の教官だったスニゲーターの仇を討つジャイアントキリングを成し遂げたんです」