テレビでは放送できない過激な言葉も…
――高橋さんは今回演じられる明美(あけみ)について、どういった印象を持っていますか。
(高橋、以下同) 明美ちゃんは1人で完結しているキャラというより、スナックに遊びに来てくれるダメ寄りなおじさんたちと会話することで、ずれたところや面白さが浮き彫りになる……「相手」がいてこそのキャラだなと感じています。
私自身この作品を通して、相手と掛け合う楽しさを感じられるほどでもあって。例えば、森田という客に対しての明美ちゃんは本当に鋭く、人間にかけるべきではない言葉をかけたりもするのですが、 小雨ちゃんとの会話はゆるかったり。
相手によって居所が違うみたいなことって、あるじゃないですか。中学校と高校の友達では自分のノリも違うみたいな。きちんと相手を見定めて会話ができるところは、明美ちゃんの強みですね。
――明美はひとことでは表現しづらいキャラです。
そうなんですよね。ただ「明美ちゃんの発言は、私本人とは関係ないです」というのは声を大にして言いたいです(笑)。
とある回のことなんですが、原作でふりがなの振ってある字が、たまたま綺麗な漢字だけ台本に書いてあったんです。「じゃあ指定されていないけど 」って原作通り声に出したら、周りが「え……、今、自ら下ネタを……?」と、ざわついてしまって(笑)。「いやいや明美ちゃんがね」って思うんです。だからあくまで台本通り、原作通り。全部セリフですよ、私のアドリブじゃないんですよ、という気持ちです。
――ほかにもひどいセリフはあったりするんですか。
まだ詳しくは言えないのですが、とあるサボテンの登場するエピソードが本当にすごくて。その回は地上波で放送できないほどだと伺っています……(笑)。