「アイツら、まともじゃないんですよ」

長年、ハロウィンに渋谷に集まる若者を「バカ者」「変態仮装」と苦言を呈してきた渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事相談役に渋谷区の取り組みについて話を聞いた。

「渋谷のハロウィンは“変態仮装”だって昔から言ってるけど、変態ってのは『おかしい』ってこと。アレはイベントでもないし地域を盛り上げるわけでもなく、今まで作られてきた渋谷を壊す連中だから、これまでも『追い出せ』ってことをさかんに言ってきました。渋谷区もやっと『来ないでください』と強めに言い出したけど、それじゃ若者たち、いやバカ者たちには届いていない。。まともな会話ができない連中だから理解できないんだよ。言ってもわからない奴には、刑法とか科料でわからせるしかないんですよ。ダメなことするヤツらは罰金をとってやっていかないとね。(現状は)手ぬるいですよ。」

小野理事相談役は渋谷に来る改造車に乗るドライバーやマナーを守らない喫煙者にも手厳しい。

商店街振興組合の小野寿幸理事相談役
商店街振興組合の小野寿幸理事相談役

「事故があった喫煙所のところはふだんから人が車道側に出て喫煙してるんだよね。多いと7〜8人出てることもある。道路に出てタバコ吸うなんて危機感が足りてないし、改造車のドライバーも車を改造している時点でまともじゃないのが多いんだから…。それがハロウィンにはもっと集まるわけだから怖いですよ。『赤信号、みんなで渡れば怖くない』って言葉があるでしょ。それでいろいろとやっちゃうんだろうけどさ。前にセンター街で通りがかった軽トラを横転させた連中がいたでしょ。あれだって全員逮捕されたんだから。アイツらまともじゃないんですよ」

いっぽう、元アイドルで渋谷最年少区議の橋本侑樹議員(30)は若者の行動に一定の理解を示しつつ、こう話した

「私もハロウィンが好きなので、仮装して楽しいところに出かけたいって気持ちもわかります。議員になる前までは私もアイドルとしてハロウィンライブに仮装して出演していました。ハロウィンを楽しむことが問題なのではなく、ルールとかモラルが守られてないことが問題ですね。区長が今回『(ハロウィンで)渋谷に来ないで』と言わざるを得なくなってしまったことも仕方ないと思います。改造車は車検に通らないようなものもあるのでもちろん問題です。喫煙所に関しては、人があふれてしまうっていうのは、区の力不足もあると思ってます。でも渋谷区は路上喫煙禁止なので、喫煙所に収まっていないのであれば吸ってはいけないという街のルールを守っていただきたい」

ハロウィンまであと20日、事故が起きないことを願うばかりだ。

ハロウィンに集まる“バカモノ“ 
ハロウィンに集まる“バカモノ“ 

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班