修羅場をどう乗り切るか

仕事をしていると、予想もつかなかった事態に遭遇することがあります。その原因は、さまざまでしょう。単に運が悪かったということもあれば、自分のミスだったりすることもあります。

ここ最近インターネット上で話題になるのが、小売店や飲食店がのっぴきならない事態になり、ソーシャルメディアなどでSOSを発信するケースです。

「誤発注で賞味期限の短いお菓子を山ほど仕入れてしまいました!」
「台風の影響で団体さん三十人が直前キャンセルです!」

そうした叫びが通じてネットでのアピールが功を奏することもあれば、うまくいかないこともあるでしょう。いずれにしても、傍から見ているだけで胃が痛くなるようなケースです。現場はまさに修羅場のようになっていたと思います。

「とりあえず何とかしろ!」と部下に言ってしまう無能上司の末路…日本を代表する企業で日常化している器の小さいリーダーのダメ指示_1
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このようにたまたま人目につくようなケースだったら話題になりますが、実際にはあちらこちらの職場でこうした騒ぎは日々起きているはずです。

こうした時に、どのように対処するのか? もっとも望ましいのは、まず冷静になって「何が起きているか」を正確に把握すること。そして、できることとできないことを分析して優先順位をつけて実行することです。

書けば簡単に見えますが、実際はなかなかそうもいきません。

先に挙げた小売店や飲食店であれば、直接消費者に呼びかけることができます。しかし、「部品を納品する予定が、先方の工場で火災が起きた」というようなことになったら、ネットで呼びかけてもどうしようもないでしょう。

そして、このような時にこそリーダーの資質が問われます。