我を忘れるほどのツーリング‼

──走りはどうでしたか?

乗り味自体もすごい初心者向きというか、扱いやすい。もう高い平均値をずっと保ってくれていますね。クセがないんですよね。素直に話を聞いてくれる感じがあって、本当に付き合いやすい。嫌なところが見えないというか。中身もただただイケメンみたいな(笑)

──絶賛ですね! そんな愛車でのはじめてのツーリングは?

納車の年に初のロングツーリングで実家まで帰ったんですよ。真冬なのに、まだ寒さ対策もできてない状況で、東京から愛知県までの道中が本当につらかった。

使い捨てカイロを貼った上で、長袖・長ズボンだし、冬用のグローブでしたけど、それでも寒すぎて。もうね、風が直撃するつま先とひざが、とにかく冷えるんです。サービスエリアとパーキングっていう文字が見えたら、暖を取るために、すぐ避難するみたいな感じです。で、暖まったら、次のパーキングエリアを目指すみたいな。サービスエリアでたまたま居合わせたライダーたちとも、言葉こそ交わさないですけど、目で寒さを語り合いましたよ。

おかげで、本来なら5時間で行けるところを9時間もかけてしまいました(笑)。9時間も経過すると、夜になってしまって、電灯もなく真っ暗。不安なところに追い打ちをかけるように、スマホのバッテリーがなくなり、私はこのまま迷子になって、いなくなってしまうんだっていう気持ちになりました。すごく怖かった。サービスエリアでバイクを乗り捨てて、誰か車で街まで連れて行ってくれないかとまで思いました。

そんな思いをしたのに、またバイクに乗ってしまう不思議さはありますね。今は電熱線の入ったグローブやジャケットを着ているので、冬でももう平気ですね。ぬくぬくで快適です。

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久野さんの愛車のホンダ・CBR250RR

──バイクに慣れた今は、どんなところを走るのが好きですか?

私は、今、関西在住なのですが、淡路島へ行く明石海峡大橋を走るのが大好きです。はじめてその橋を渡ったときに、大きさにびっくりしたんですよ。スケールに心を持っていかれましたね。東京のレインボーブリッジの比じゃないくらいの大きさです。

晴れた日に橋を渡ると、その壮大さから、青い空に引き込まれそうになるんですね。海にも空が映って青くなってますし、一瞬で、我を忘れて、その青い世界に入ってしまいます。