前から気になっていた“ルーフテント”。今こそ買うときだ!

折り畳み式の“ルーフテント”は、前から気になっていた。
とはいえ高価だし、かなり嵩張るものなので、安易に自分の車につけようとは思わなかったのだが、今回の旅計画には最適かもしれないと思うようになったのだ。
駐車環境によっては、屋根のテントで寝るわけにはいかない場合もあるだろうが、その際には多少の窮屈さは我慢して車内で寝る。
しかし条件が合い、気持ちよさそうな場所を見つけたら、ルーフテントを広げて体を伸ばして寝る。
この二刀流でいけば、僕の旅は最高のものになるだろう。

さっそくネットでさまざまなルーフテント情報をかき集めた。
日本ではちょっと前まであまり注目されていなかったので、売られているのは50万円前後もする高級品ばかりだった。
だが、車中泊人口の増加に伴い最近は徐々に需要が増えてきたためか、お手頃価格のものも販売されるようになっている。
狙い目はそこだ。

僕は20万円ほどの製品に目星をつけた。
同じ品でも店によって価格差があり、一番安く手に入れる方法は、やはりネット注文だ。
だが重量が60kg以上あり、長辺が200cm以上もある大型製品を、実物を見ずに買うのはあまりに不安。
自力で設置できるのかどうかもわからない。

そこで、店頭で見学ができて、よかったらその場で購入・設置までやってもらえるお店を探した。
あちこち電話をかけまくった結果、「在庫があります。即日設置可能ですよ」と答えてくれたのは、静岡県湖西市にあるキャンピングカー販売店だった。
東京・世田谷の我が家から片道250km以上・3時間超のまあまあな遠距離だが、僕は居ても立ってもいられず、お店に仮押さえの連絡をした直後、高速道路上の人になっていた。

果たして、この目で確かめたルーフテントの実物はとてもよかった。
想像していた以上に余裕のあるサイズで、中に入ってみると一人で寝るには十分すぎるほどのスペースが広がっていた。
骨組みには油圧ダンパーを使っているので、テントを広げる作業は数分で完了する。
ひと目で気に入った僕は、「じゃあ、買います」と即答していた。

車中泊の旅に出るならルーフテントがなくてははじまらない~ああ、旅に出たい、スタインベックのように_c
予想以上に大きく、宿泊環境としては申し分なさそうなルーフテント。

さっそく我が愛車・スバルXVへの設置作業がはじまった。
販売店のスタッフ3人がかりで持ち上げ、まずはルーフレールに仮置き。

いいぞいいぞ。
僕はこれからはじまる車中泊ならぬ“車上泊”の旅に思いを馳せ、ゾクゾクするような気分を抑えられずにいた。

車中泊の旅に出るならルーフテントがなくてははじまらない~ああ、旅に出たい、スタインベックのように_d
購入を決めると、すぐに設置作業がはじまった。