店内のコンセプトは、センスはいいけど“程よくダサく”、敷居は低く
おにぎりの値段は具材により300円、350円、400円の3段階(2023年7月30日現在)。
「人気があるのは『明太マヨクリームチーズ』と『肉そぼろ卵黄』ですね。オススメはうちのオリジナルメニューであるマグロの切り身を使った『スパイシィアヒポキ』『麻薬たまご』『ヤンニョムチキン』などです。
基本、ぼんごさんで教えていただいたメニューは取り入れていますが、具材に限らず、とん汁にこだわったり、お店の内装も若い人に寄せてみたりと、山太郎のオリジナリティも大切にしていきたい。
山太郎の提案する、新しいおにぎりの魅力を見つけてもらえたらと思っています」
実際、山太郎は女性客を意識した店づくりになっている。壁に掲げられたメニューや、“山太郎くん”と名付けられたおにぎり型のキャラクターはすべて樋山さんの手作り。暖簾も手書きしたものを印刷してもらったという。
「とはいえ、おにぎり自体は手で作るものだから、あくまで手作り感を大事にしたいですね。店内の雰囲気もあまり行きすぎると逆に入りづらくなってしまうかもしれないので、“程よくダサく”を考えています。
また、『ライブ感を大切に』とぼんごの女将さんはよく仰ってました。ですので、お客様に視覚的にも楽しんでいただけるよう、握り台や具材ケースの高さも見やすいよう調整しています」
テイクアウト専門店をオープンさせたのには、子連れが理由で行列に並べないファミリー層にも山太郎のおにぎりを食べてもらいたい思いから。
とはいえ、やはりお店で食べてほしいという気持ちは強いという。
「握り台に立ってお客さんとコミュニケーション取りながら、握りたてのおにぎりを食べていただきたい。私自身がその素晴らしさをぼんごさんで体験しました。それでおにぎり店をやりたいって思いましたから」