修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に
瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。
「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。
瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」
瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。
「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」
一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。
「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」