生身の人間との恋愛はコスパもタイパも悪い
AIモノにあわせてアダルトグッズも進化するはずだ。すでにオナホールは電動化にとどまらず、AVの内容に連動して動くものも開発されている。よりAIモノにフィットした連動オナホールが完成すれば、ユーザーは最高の没入感を得られる。
いま女性向けのAVも流行っている。女性もAIモノと、AIモノ専用の連動アダルトグッズによって、身も心も満たされるだろう。
現在、20代独身男性の約4割がデート経験を持っていないという。
その理由は大きく2つだ。ひとつは金銭的余裕、時間的余裕がないこと。もうひとつは、アイドルや漫画を通じた疑似恋愛によって実際のデートが不要になったこと。
ようするに目の前の生身の人間に無関心な人が増えている。彼らに言わせれば、親しくなるためにこまめに連絡を取り合ったり、デートで気を遣い合ったりするのが面倒なのだろう。
最近では「性的同意」という倫理観も浸透しつつある。性行為のみならず、手をつないだり、腕を組んだり、つまり相手の体に少しでも触れるときには、事前に双方の合意形成が必要である。雰囲気だけで合意とみなすのはNGだ。同意なき性行為は「不同意性交罪」として罰せられる。
生身の人間との恋愛は、繊細な配慮が求められる、なかなか大変な営みなのである。
ならば性欲は、AIモノとアダルトグッズで充足させるのが、コスパもタイパ(タイムパフォーマンス)もいいし、リスクもなくて楽ちんだ。
AIモノの普及でますます未婚者が増え、出生率も低下してしまうかもしれない。
文/堀江貴文 写真/shutterstock