泣き崩れたり、励ましあう若い自衛官も

社会部記者が語る。

「このあたりはかねて岐阜のお金持ちが住むエリアで、複数の医者や地元銀行の頭取、大学の学長なども住んでおり、一部では『岐阜のビバリーヒルズ』とも呼ばれている。
逮捕された自衛官候補生は『もともと素行が悪い』という風評で、県警の調べに容疑を認め『殺意があった』『最初に横にいた隊員を撃ち、次に教官を撃った』といった趣旨の供述をしている。事件後、現場付近は慌ただしく自衛隊関係者が出入りしており、なかには泣き崩れたり、励ましあう若い自衛官もいた」

日野基本射撃場、たたずむ自衛官と肩に手を置く自衛官(写真/共同通信社)
日野基本射撃場、たたずむ自衛官と肩に手を置く自衛官(写真/共同通信社)

陸上自衛隊では39年前にも現役隊員による小銃乱射事件があった。

1984年2月27日、山口市の山口駐屯地射撃場で訓練中の2等陸士(当時21歳)が突然同僚隊員に向け自動小銃を乱射、コーチ役を務めていた1士ら4人を死傷させた。2等陸士は銃を持ったままジープで逃走、約5時間後に市内の中学校近く付近の藪に潜んでいるところを山口県警が発見し、銃刀法違反の現行犯で逮捕するという顛末だった。

防衛相
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今回の岐阜市の事件を受け、同日、浜田防衛大臣は「国民の皆様に大変ご心配をかけたことを心からお詫びを申し上げたいと思います。大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。


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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班