ZIPファイルで日本語のファイル名を扱う方法

しかし、半角アルファベット+数字の組み合わせだけではわかりにくいし、いちいち名前を付け替えるのは面倒だと感じる人もいるだろう。そこで、日本語のファイル名を使いながら、文字化けのトラブルをなるべく防ぐ方法を考えてみよう。

Macユーザから圧縮ファイルを送る場合、Windowsユーザが受け取ることを考えてShift JISで圧縮するのがいいだろう。そのためには、OS標準の圧縮機能ではなくサードパーティ製のアプリを使う必要がある。Shift JISで圧縮できるアプリとしては「MacWinZipper」などがある。

Mac標準の圧縮機能では、文字化けの問題以外に、「.DS_Store」や「___MACOSX」といった無用のファイルができてしまうという問題がある。この点を回避するためにも、サードパーティ製の圧縮ソフトを使ったほうがベターだと言える。

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Mac用の圧縮アプリ「MacWinZipper」。設定で「日本語版Windows」を選ぶことで、Windows(Shift JIS環境)で文字化けしないZIPファイルを作成できる(https://tida.co.jp/macwinzipper/

一方、Windowsユーザが圧縮ファイルを作る場合も、できればサードパーティ製の圧縮アプリを使うのが望ましい。

おすすめは「7-zip」というアプリだ。これを使って圧縮したZIPアプリは、受け取り側がMacであっても、Shift JIS環境のWindowsであっても、UTF-8環境のWindowsであっても文字化けが起きることなく解凍できる。

さらに、自分が受け取る側になったときも、この7-Zipを使って解凍すれば文字化けに悩まなくて済むはずだ。さらに、このソフトを使えば、しばしばWindowsとMacとのやりとりで問題になりがちな「機種依存文字」の問題からも解放される。

Windowsユーザならぜひインストールしておこう。

「サイズは10MBまで」「ファイル名に日本語はNG」「パスワード付ZIPは時代遅れ」… 相手に常識知らずと思われないためのメールの“添付ファイル”最新マナー_4
Windows用の圧縮/解凍アプリ「7-Zip」。ダウンロードとインストールが完了したあとは、コンテキストメニューから「7-zip」を選んで圧縮すればいい。特別な設定をしなくても、文字化けしないZIPファイルを作成できる(https://sevenzip.osdn.jp/