ベンチウォーマーだったけど楽しかった

正直に言うと、やっぱり私にバレーの才能はなかったです!(笑)

身長は165cmとそこそこあるのに、ジャンプ力がなくてブロックしようとしてもネットから手が出ないし、スパイクをうまく打てた覚えも全くありません。

バレー部の同期で初心者は、私を含めて2人だけ。周りと能力の差がありすぎて、挫折する日々でした。ただただ与えられたキツい練習を乗り切って、部活終わりの帰り道、みんなでおしゃべりするのが楽しくて頑張っていました。

フジテレビ渡邊渚アナ、高校の友人にゴリゴリに勧誘されて入部したバレーボール部。「万年ベンチだったけど、楽しかった」その理由_4

レギュラーには程遠いバレー部員。在学中、プレーでうまくいったと思うことは、悲しいですが、本当に、全くありません(笑)。

あまりに才能がなかったので、時々リリーフサーバーで監督に呼ばれると、「えー何でこのタイミングで私ー!?」と心の中で叫んでいたし、ポジションはずーっとベンチ。

試合中はスコアを書いたり、みんなのドリンクを作ったり、氷嚢を用意したり、ボールをきれいにしたり…と雑務が中心。

でもそういう雑務の方が私には向いていました。バレーを見ているのは好きだったし、みんなが輝くためのサポートをしている時が一番生き生きしていられた気がします。

何を成し遂げることもなく、高校でバレーは辞めてしまったのですが、転機はフジテレビに入社後、『バレーボールチャンネル』というBSフジで放送しているバレーボール専門番組を担当した時でした。

フジテレビ渡邊渚アナ、高校の友人にゴリゴリに勧誘されて入部したバレーボール部。「万年ベンチだったけど、楽しかった」その理由_5
番組でバレーボールを学んでいます

「補欠の補欠くらいだったけど3年間バレー部だったし何とかなるでしょ!」と思って収録に臨んだ初回、元日本代表選手たちの会話に全くついていけず、自分の無知さ、バレーのことを表面的にしか見ていなかったことに気がつきました。

それからは専門書を読んだり、試合の実況を文字起こししてわからない言葉を調べたり。バレーに出会ってから8年目にしてようやくスポーツとしてのバレーボールの奥深さを理解しました(つもりです)。

フジテレビ渡邊渚アナ、高校の友人にゴリゴリに勧誘されて入部したバレーボール部。「万年ベンチだったけど、楽しかった」その理由_6

ネット際での駆け引きやレセプション、ボールを追いかけるだけの観戦スタイルから、いろんな視点で試合を見る様になり、楽しさも倍増しました。スコアも書けるから(高校当時はスコアってなんで書く必要があるの?と思っていました…笑)、学び始めたら点と点が結ばれていく感覚で、どんどん探究心が溢れていきました。

また、憧れていた選手たちとお話ししたりプレーについて教えていただいたりするのも、夢のよう! 今の知識を持って高校時代に戻ったら、もっといろんな練習に真摯に取り組んでいただろうし、上達しただろうな〜(笑)。