ついに手を出した、究極の模型
――フジテレビHPのプロフィール欄に、自慢できることは「手先が器用」とありますが?
子どもの頃からミニチュアとか、模型のようなものが好きでした。レゴも好きだったし、段ボール工作もよくやりました。夏休みの自由研究でエレベーターを作ったり。高校生になってからは、建築模型や帆船模型。そして昨年、ついに究極の模型に手を出してしまいました……!
――それが、ボトルシップ。
ずっと、ボトルシップは模型界の頂点だと思ってきたんです。2センチくらいしかない瓶の口からパーツを入れて、中で組み立てるわけですから。私の計画では、これからさまざまな模型を作ってスキルを高め、50歳か60歳になったらやってみるつもりだったんです。ところが、コロナ禍でお家にいる時間が長くなり、ふと「お試しでひとつ作ってみようかな」と思いついてしまったんです。当然上手にはできないだろうから、60代くらいになったときにそれを見て「ああ、20代の私はこんなに下手だったんだ」と振り返るのもいいじゃないかと。ところがしっかりはまってしまいました(笑)。
――ボトルシップの魅力は?
もどかしさと、スリルと、神頼み感でしょうか(笑)。まず、2センチの入り口から入れられるパーツを考えながら船の設計をするわけなんですが、「ヒーッ、こんなのできるの!?」と頭を抱えるのが楽しい。自作した道具で小さーいパーツをそろりそろりと入れるのも楽しいし、うまくできなくてイライラするのも楽しい。〝無〟になる瞬間がいいんですよね。
――お部屋には、これまでに作った模型がズラリと並んでる?
いえ、ほとんどないです。私は作る過程が好きで、完成したものに愛着はないんですよね。だからどんどん捨てちゃう(笑)。
――ええっ、もったいない!
模型にホコリが付くのがイヤなんですよ。鉄道や帆船の模型は細かいから、付いたホコリを払うこともできないし、その前に捨てちゃえと(笑)。その点、ボトルシップは私向き。瓶だったらホコリが付いてもすぐにキレイにできますから!