勝敗の7割は運

――麻雀にハマったのは大学生の時ですか?

モデル仲間の間で、麻雀ゲームが流行ったことがきっかけでした。みんなでいろんなことをおしゃべりしながら卓を囲んだら楽しいねということに気がついて。

でもみんなルールはあやふやだし点数計算もできないし、麻雀にハマったというより、みんなでわいわいやることが楽しかった感じです。

――どういった経緯で、麻雀プロの道に進まれたんですか。

大学4年のときに、『大学対抗麻雀駅伝in箱根』という番組に呼ばれたんですが、そのとき日本プロ麻雀連盟の方に、「プロに興味はありませんか?」と声をかけていただいたのがプロへのスタートラインでした。

――そこからは一気にハマった?

1年間勉強会に参加させていただいたんですが、小学生の頃から勉強するのが当たり前という生活で、できないことができるようになるという楽しさを知っていたのと、本来の性格がもう思いっきりオタク気質なので、気がついたときには、麻雀の面白さにどっぷり浸かっていて、抜け出せなくなっていた感じです(笑)。

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――プロ雀士である岡田さんから見て、麻雀の面白さはどんなところにありますか。

いくつかあるんですけど、そうですねぇ。一番面白いのはどんなに強い人でも負けることがあるっていうところですね。“運”さえあれば誰でも勝てちゃう。

これは極端な例かもしれませんが、毎回、地和(チーホー、配牌の時点でリーチ状態で最初のツモであがること)ができたら、ダントツトップですからね。

半チャン1回(8局)勝負なら、運が7割だと思います。

――7割!? そんなに“運”が影響しますか?

長期戦になると実力が出ますけど、短期勝負だったらそれくらいだと思います。
その次が、麻雀はいくら勉強してもこれでいい!というのがないことです。

勉強すればしただけ勝つ確率は高くなる。それは間違いありません。でもどこまで奥が深いんだよ、というくらい奥が深い競技だと思います。

――打ち飽きたりすることはないんですか?

一生のうちにどれだけ麻雀を打っても、同じ配牌、同じツモは二度と来ない。毎回が一期一会の勝負だということです。

30年以上麻雀プロをやって来られた先輩たちでも、毎回ドキドキするとおっしゃるくらいですから、その面白さを知ったらもう抜け出せませんよ(笑)。