平山市議の生い立ち
3姉妹の長女に生まれた平山市議は、政治とは無関係なごく普通の家庭で育った。
埼玉県越谷西高校卒業後は、当時の夢だったパティシエ職人になるため製菓学校に入学。同校卒業後に都内の洋菓子店で勤務をしている。
「洋菓子店で働きだしたのは20歳になる直前。もともと友達や家族にお菓子を作ってプレゼントして喜んでもらうのが、すごく好きだったのですが、いざ働き始めたら『ちょっと違うな』という思いが芽生えてきて、このまま続けたらお菓子作りまで嫌いになってしまいそうで、辞めてしまいました。
ただ、自宅でお菓子を軽く焼く程度ですけど、今でもお菓子作りは続けています。生ケーキよりはクッキーなどの焼き菓子が得意ですね」
その後、平山市議は23歳で初めて“政治”に触れ合う機会があった。カフェとハウスクリーニングのアルバイトをしているとき、知人の誘いがきっかけで、豊島区のある市議の選挙活動を手伝うことになったのだ。
「時間的にも都合がつきそうだったのでウグイス嬢とか街頭演説などを手伝ってみたんです。
区民の方は私も政治のことを知ってると勘違いして質問してきて……。何も答えられなかったので、私自身も豊島区議の仕事がどういうものかを勉強しなきゃ、と。
とはいえ、この時はまだ自分が政治家になりたいとまでは思わず、ふんわりと区議ってこんなことやってるんだなと知った程度でした」
その後、25歳で平山市議はアルバイトしていたハウスクリーニング会社で正社員となり、新たな事務所の立ち上げメンバーとなった。市議会議員は兼業が許されており、平山市議は現在もこの会社に籍を置いている。
平山市議は同社の役員に昇格する前、ハウスクリーニングの現場で勤務しており、その経験から市議を志すようになったのだという。
後編では平山市議が市議を目指すきっかけとなった出来事と、草加市議選の裏側などを語る。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/村上庄吾