過剰な筋肉はゴルフの邪魔になる?
タイガー・ウッズ(アメリカ)の本格復活なるか、松山英樹は2年ぶり2度目のグリーンジャケット獲得なるか、など数々の話題を集めた「第87回マスターズ」。
悪天候に翻弄されながらも、今季絶好調のジョン・ラーム(スペイン)が優勝した。最終日最終組でラームと激しく優勝を争ったのはブルックス・ケプカ(アメリカ)。最近のパワーゴルフを代表するムキムキなマッチョゴルファーの対決が注目を集めた。
23回連続予選通過という偉大な記録を残しながらも最終日で棄権となったウッズや、惜しくも予選通過が叶わなかったローリー・マキロイ(イギリス)、ブライソン・デシャンボー(アメリカ)など、PGAツアーには、肉体を鍛え上げたマッチョなボディを誇る選手が数多くいる。
日本でも近年の石川遼は、かなりマッチョな体をつくってきている。一方、今回のマスターズで史上最年長、52歳で2位となったフィル・ミケルソン(アメリカ)は肉体改造により「大学生の頃以来」というスリムなボディでパトロン(マスターズの観客)を驚かせた。
また、2つのメジャー(2020年全米プロ、2021年全英オープン)を初出場で制した若手、コリン・モリカワのようなスリムな選手も活躍している。
かつてはプロに限らず、「過剰な筋肉はゴルフの邪魔になる」といわれていたのも事実だ。
ゴルフもスポーツである以上、ある程度のパワーが必要なのは当然だろう。しかし、ゴルフ経験者の多くは、「力を抜いて」というアドバイスを受けていると思う。
はたしてゴルフにマッチョなボディは、本当に必要かつ有効なのだろうか?