実写化を熱望した漫画は『THE3名様』と『ROOKIES』だけ
――ドラマ版がスタートしたのは、もう18年も前のことなんですよね。
石原まこちん(以下、石原) そうなんですよね。こんなに長い間みなさんに作品を愛していただけて嬉しいです。僕自身は18年前と全く変わらずファミレスで、ダラダラやってるだけなのですが(笑)。
――昨年12年ぶりの新作映画『THE3名様~リモートだけじゃ無理じゃね?~』は発表時点で大きな反響を呼びました。
石原 僕はずっとやりたいと思っていたんです。隆太さんたちとも連絡を取り合っていましたし、誰一人、「もういいや」って関係者はいなかった。あとはタイミングだけで、諸々のことが一致したのが去年だったということです。
――佐藤隆太さんにとっても、『THE3名様』は特別な作品だそうですね。
佐藤隆太(以下、佐藤) そもそも僕はまこちん先生の『THE3名様』の大ファンだったんですよ。だから、本作のプロデューサーである森谷さんに、「これがやりたいんです!」と持っていったんですけど、最初は自分でも難しいかもしれないなとは思いました。実写でこの面白さが出せるだろうかって。でも実現してめちゃくちゃ嬉しかったです。
自分が面白いと思った作品が映像化されて、しかも、自分が『ジャンボ』役で出演もしている。望んでもそう叶うことではないですから。そして、12年も経っているのに、新作を「待ってました」と言ってくれる人たちがいる。こんなに幸せなことってないですよ。初めて原作を読んだときの感動が、今もずっと続いている感じです。
――隆太さん自身が実写化を提案されたんですね。
佐藤 はい。それくらい興奮したんです。もう、「見つけた!」っていう。僕にとってそんな作品は『THE3名様』と『ROOKIES』だけですね。
石原 漫画としての熱量が真逆すぎる(笑)。でも、それはうれしいですね。