過去を引きずってはいけない!

昔の恋人のSNSをチェックする人は、
人間として成長できない
――― オハイオ州立大学フォックスとハワイ大学トクナガの研究


人生には誰もが通る道がありますが、その一つが恋愛です。特に、「失恋」によるショックは大きく、できることなら味わいたくないですよね。

オハイオ州立大学のフォックスとハワイ大学のトクナガの研究によると、過去1年以内に失恋を経験し、自分も元恋人もFacebook に登録している大学生431人を対象に、どれくらい相手と親密だったか、代わりの相手を求めているか、失恋の痛手の度合いはどうだったか、元恋人の情報を見る頻度、などを質問する調査を行いました。

その結果、Facebook で元恋人のページを見て、近況やその交友関係などを調べている人ほど、元恋人への恨みや未練の気持ちを捨てられず、気持ちを切り替えて新しい趣味を持つなどの人間的な成長が見られないことがわかったというのです。

つまり、失恋で元気が出ない期間が続けば続くだけ、恋愛以外の生活においても新しいステップに一歩踏み出すことができなくなってしまうというわけです。

特に、相手から別れを切り出された(ふられた)場合ほど、その傾向は顕著でした。ふられたほうは、なかなか立ち直ることができず、未練タラタラ。よく見聞きする話ですね。

昔の恋人のSNSをチェックする人は人間として成長できない……科学が証明している、やってはいけない習慣とは?_2
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実際、そういう身になってしまっている人には酷な話かもしれませんが、「縁がなかったと、さっさと切り替える」こと、「次」を見ることが重要なようです。

実験にあったように、SNSなどで元恋人の様子をチェックしてしまう人は、まずそれをやめることから始めましょう。海外ではそういう行動を「フェイスブック・ストーキング」などと呼んだりするそうです(なんだかその呼ばれ方だけで、そういうことをするのをためらいたくなりますね……)。

恋愛に限らず、執着すればするほど、そのことが頭から離れなくなってしまいますから、別の行動を起こすことで意識をそらすようにしてみましょう。

新しい習いごと、新しい出会い、新しい趣味などなど……その別れは人生に新たな風を呼び込むチャンスだと思って行動してみることです。

恋愛によるときめきは、脳にとても良い刺激を与えてくれ、がんばる力をもらえます。過去を引きずることなく、良い恋愛によって、人生に良い作用を起こしましょう!

『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』
(アスコム)
堀田秀吾
昔の恋人のSNSをチェックする人は人間として成長できない……科学が証明している、やってはいけない習慣とは?_3
2022/12/1
1,540円(税込)
240ページ
ISBN: 4776212492
「やる気が出ない」「仕事がしんどい」「集中力がない」
そんな、なんとなく「元気が出ない」状態は、科学の力で解消できます!
本書では、ハーバード、NASA、東大など世界の最先端研究で明らかになった、「科学の力で元気になる方法」を厳選して38個ご紹介します。
・変なダンスを踊ると、落ち込んでいても元気が出る
(サンフランシスコ州立大学ペパーとリンの研究)
・背筋をピン! と伸ばして堂々と歩くとストレスホルモンが減少する
(コロンビア大学カーニーらの研究)
・20~30分のマイクロスリープで能力が睡眠前よりも34%向上する
(NASA (米航空宇宙局)ローズカインドらの研究)
・仲間同士の「愛ある注意」で途切れた集中力がよみがえる
(イェール大学ジューらの研究)
・身近な人が喜んでくれそうなことを1週間に5回行うと幸福度が高まる
(カリフォルニア大学リウボミルスキーらの研究)
などなど、ストレスを減らしてパフォーマンスを上げる、とっておきの方法です。
誰でも、どんな環境でもすぐに実践できることばかりなので、ぜひ「人生を元気に楽しむヒント」を見つけてください。
※本書は、2017年2月に株式会社文響社より刊行された『科学的に元気になる方法集めました』を改題し、加筆・修正したものです。
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