バレンタインの売り上げは拡大傾向

ギフトとして贈ることがなくなり、バレンタインチョコの売上総額は減少していくかと思いきや、同社では毎年売り上げを伸ばしている。

2020年は32億円と30億を突破。コロナ禍のため入場制限などをかけて開催となった2021年は21億円、2022年は24億円と落ち込んだが、これは2018年と同じ売り上げ水準だ。

個人のデータに目を向けてみると、バレンタインに購入するチョコの予算総額は3万円以上が約4割で、前年と同様だったとのこと。
また、約5割は10個以上を購入する予定と回答している。

「バレンタインの時期は催事に合わせて、さまざまなチョコが並びます。新ブランドやこの時にしか手に入らない限定品を目当てに購入されますし、大量にストック買いする方もけっこういらっしゃいます」と村上さん。

変わりゆくバレンタイン 自分用チョコへの贅沢志向が加速、義理チョコはもう時代遅れ、注目の「世話チョコ」って?_3

売り上げを支えているのは、やはり自分用チョコの購入だ。自分用チョコは予算総額1万円以上、1箱当たりの予算は5000円までが最多回答となっている。
また、自分用チョコの予算は全然気にしないという人が24%もいる。自分用チョコは、ご褒美&贅沢志向になってきているようだ。

「ご自分で楽しむのはもちろんですが、購入したチョコを家族や大切な方とシェアして楽しむ方もいらっしゃいますね」と村上さん。

変わりゆくバレンタイン 自分用チョコへの贅沢志向が加速、義理チョコはもう時代遅れ、注目の「世話チョコ」って?_4
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愛の告白=バレンタインデーの定義はもう古く、世話チョコの台頭など、バレンタインデーは時代の流れに合わせて多様化が進んでいると感じた。
今後も自分用がキーワードになり、イベントとして楽しむバレンタインが定着しそうだ。


※データは全てジェイアール名古屋タカシマヤによる「2023バレンタイン意識調査」

<2023 アムール・デュ・ショコラ>
年に一度のショコラの祭典。今年のテーマは「喜びはじけるショコラパーク」まるでテーマパークのようにドキドキ・ワクワクする、初登場ブランドのショコラをはじめ、国内外の約150ランドのショコラが集結する。

2023年2月14日(火)まで開催
ジェイアール名古屋タカシマヤ
http://www.jr-takashimaya.co.jp/

取材・文/百田なつき