冬に「脱水」状態になってしまう理由
「なんとなく体がだるい」「疲れている」という人は、知らず知らずに脱水状態になる「かくれ脱水」に陥っているかもしれません。
脱水とは、汗をすごくかいたり、喉がカラカラの状態になったりして、体調不良を起こすのですが、「かくれ脱水」は自分では気がつかないうちに、体の中の水分量が減っている状態になっていることを定義しています。
脱水は、体に入ってくる水分が少なくなるか、体から出ていく水分が多くなるか、あるいは両方が同時に起こった場合などに起こります。
夏は気温が高く汗をかくので、体の中の水分が多く出ていき、脱水になりやすい条件が揃っていますが、その分、意識していることが多いので、しっかり水分補給し、体に多くの水分が入ってきます。
夏の食べ物は素麺、スイカ、アイスクリームなど水気を含んだものが多く、食べ物からもしっかり水分を摂ることができています。
でも、冬は夏ほど汗をかくシチュエーションが少なく、喉も渇きにくいですよね。
そのため、水分補給をこまめにしないので、体に入ってくる水分が少なります。
食べ物も水気のあるものはなんとなく避けますし、夏ほど積極的に水分を摂ろうとしません。
その結果、知らず知らずのうちに体の中の水分量が減っているため、冬は「かくれ脱水」になりやすいのです。
また、夏の脱水は短時間でなりやすいのに比べて冬はじわじわと水分が減っている状態が蓄積されてなってしまうという違いがあります。
毎日飲むコップ1杯の水の量が減り、それが10日間続けば「かくれ脱水」になってしまうというわけです。