「生まれた時からずーっと 将来もコジコジはコジコジだよ」「遊んで食べて寝てるだけだよ なんで悪いの?」
――これはすべてマンガ『コジコジ』の主人公・コジコジのセリフ。
年齢も性別もすべて謎だらけな生き物・コジコジとその仲間たちの毎日には、子供も大人も関係なく心をつかむ不思議な力がある。
さくら先生がかつて話した「私が(コジコジで)やってみたい分野は“ナンセンス”です。一見メルヘンに見えるけど、実はとんでもない“馬鹿メルヘン”をコジコジを使ってやってみたいのです」という言葉。そんな“馬鹿メルヘン”な作品の魅力をたっぷりつめ込んだ展覧会『コジコジ万博』の見どころをレポートする。

“馬鹿メルヘン”な世界を体感できる『コジコジ万博』の魅力をレポート!_1
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入口ではイエローとピンクのネオンカラーにコジコジがどでかく描かれたポスターがお出むかえ。そして、その横にはイタズラに笑う2人のキャラクターパネルが。
むかって右はナゾ怪人のスージー、左はあくまのブヒブヒだ。
スージーが「入場料100万円だよ」と言って、入口へとご案内してくれる。スージーは人をだますことを考えるのが趣味だ。だまされてはいけないぞ。

1枚のラクガキからはじまった

さくら先生がコジコジを初めて描いたのは、なんとラクガキから。初めて描いたその小さなイラストの原画が、入ってすぐの空間【コジコジ誕生】に展示されている。
何を考えているのかつかめない、なんとも言えない表情の変わらなさにほっこりしつつ、視線をとなりにうつす。
そこにはさくら先生直筆のエッセイ原稿が。作者本人の言葉、そして文字で語られる“コジコジ誕生の時の話”は必見だ。

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額装もさくら先生自身が作成したもの

ようこそ『メルヘンの国』へ!

コジコジについて、わかったようでわからない。
でももっと知りたい。そんな気持ちになったら、次の【ギャグ50連発】へ。

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カオス感ただよう門をくぐると、大きな木やもこもこの雲に囲まれた緑の道が広がる。そこはまさしく、コジコジたちが暮らす『メルヘンの国』だ。
この空間のみどころのひとつが大きなコジコジの顔!
プロジェクションにより、表情はコロコロと変わり、さらに吹き出しに映し出されるセリフも変化する。

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この空間のあらゆるところにプッと吹き出す名ギャグシーンが散りばめられているため、歩みを進めるたびに上下左右、キョロキョロと見渡してしまう。
夢中になっていると「毎日? あのね空飛んで遊んでね、そんでお菓子食べて、山に行って遊んだりね…」とコジコジの声が聞こえてくるので、楽しい気持ちが高まってなかなか前へと進めない。

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まるで3年インコ組の一員に!?

メルヘンの国の道をぬけると、コジコジが通う学校・3年インコ組の教室を再現した【コジコジと仲間たち】の展示スペースへ。

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まるで本物の教室かのように並ぶ机とキャラクターたち。クラスメイトになった気持ちで近づくと、机の上にはプロフィールとそのキャラクターが登場するシーンの原画が展示されている。
誰ひとり取りこぼすことなくしっかりと個性のあるプロフィールなので、じっくり見入れば“コジコジマニア”になれること間違いなし。

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コジコジの隣の席は半魚鳥の次郎