今回話を聞いたのは、「なんでも買取」を謳い、全国に100店舗以上を構える買取専門店エコリング・麻布十番店のエキスパートバイヤー月村竜也氏。
飲まないでいたウイスキーが10万円超え! 今、買取価格が高騰している“隠れ財産”リスト
円安の影響で物価高騰が止まらず、生活にも打撃が。そんな時、ちょっとした臨時収入があると嬉しい。ということで「買取専門店・エコリング」に、いま高く売れる商品を教えていただいた。 家の中にお宝が眠っているかも!?(※価格は全て取材時2022年10月7日のものです。全般的に箱・付属・状態により、買取価格に差があります)
ジャパニーズウイスキーなら、コンビニ販売品も定価以上に!

月村竜也氏
全国屈指のセレブ街でもある東京都港区に店舗を構えるだけあり、高級ブランド品ばかり持ち込まれると思いきや、「ノーブランドの洋服や、日用品、酒類などの持ち込みも多く、いずれも大歓迎! 意外なものが高価買い取りとなることもありますよ」(月村氏)とのこと。
果たして、どんなものなら高額買い取りしてもらえるのか。
「まず、ここ数年値段が上がっているのが日本で生産されている『ジャパニーズウイスキー』です。特にサントリー『山崎』は需要と供給のバランスが崩れている関係で、高く買い取り可能です。
25年、12年などの『年代モノ』は定価約1万円ですが、買い取り価格が10万円以上つくものも。
また最近は手に入らなくなってきましたが、年代モノではない『ノンエイジ』と呼ばれるコンビニでも販売していた商品も、定価5000円ほどが買い取り価格約8000円と、定価以上での買い取りが可能です」(月村氏)
もし、以前コンビニで買って飲んでいない山崎があったら、ピンチな時のお小遣いになりそう。

なかなか手に入らなくなってしまったサントリー『山崎』の12年
「同じくサントリーの『響』も、買い取り価格が高騰しています。特に21年などの年代モノで2007年以前に販売された『旧ラベル』モデルは10万円、数量限定で販売された有田焼ボトルはなんと50万円を超える買い取り価格がつくこともあります!」(月村氏)
では、ジャパニーズウイスキー以外のお酒で高値がつくものはあるのだろうか。
「ブランデーですね。レミーマルタンの『ルイ13世』は、ボトルやケースの種類によって10万円~13万円の価格がつくことも。『ヘネシー』もボトルの種類によって3万円~10万円台の価格に。
逆にシャンパンやワインは保管状態が中身の品質に関わるので、どんなに定価が高くても、買い取り価格は安くなりがちです。
ちなみに、飲み終わった後のボトルだけの買い取りも一部行っていますよ。先述の『ルイ13世』はバカラのボトルなので、状態が良いもので2000円くらいにはなります」(月村氏)

空ボトルだけでも価格がつくブランデー『ルイ13世』。(※お酒の空ボトルについては、一部の商品のみ買取可)
もちろん、全てのジャパニーズウイスキーやブランデーが高価買取されるわけではない。例えば、外箱等の付属品が揃っているか、また流通量の増減による需要と供給のバランスなどによっても価格は微妙に変化する。
月村氏いわく「数十円しかつかないお酒もある」とのことなので、期待はし過ぎずに宝探し感覚で持ち込むのが良さそうだ。
買い替えて不要になったスマホ・PCも高く売れる?
続いて気になるのが、スマホやPC類、家電類。これまで使っていた旧モデルが自宅に眠っているという人は多いのではないか。定価が高い商品なだけあり、つい期待してしまう。
「スマホは新しいモデルが出るとどんどん値段が下がってしまいますが、iPhoneは中古品でも需要があるので、比較的高値がつきやすいです。『iPhone13pro 128GB』で、7万円の買い取り実績があります。
ただ『iPhone8』まで古いものになると、2000円程度の買い取りです。また、ガラケーもリサイクル業者向けに部品の需要があるので、1個約50円で買い取っています。
PCはMacだと高値がつきやすいです。『MacBook ProA2442』は、17万円で買い取り実績があります」(月村氏)
レトロブームの影響で、思い出の品たちも高額買い取りに!
そして、昨今のレトロブームが追い風となり、意外な家電が高価買い取り対象になっているとのことだ。
「すでに生産終了しているカセットウォークマン、MDウォークマン、ラジカセは需要が高く、良い値段がつきやすいですね。
カセットウォークマン、MDウォークマンは状態に応じて数百円からの買い取りですが、ラジカセは1万円以上するものも。特にSONYの『CFS-F70』というモデルはプレミアがついていて約15万円での買い取りとなることも」(月村氏)
また、かつて夢中になった世代もいるかもしれないこんなものまで買い取りが可能という。
「買取専門店でそんなものまでいいの?と驚かれる方もいるかもしれませんが、カードダスから販売されていたドラゴンボールカードが高騰しています。
販売された年代やカードの種類にもよりますが、特に80年代に販売されたキラキラのレアカードは6枚セットで30万円での買い取りになることもありますよ」(月村氏)
このように、思いもよらぬものがお金になることも。大掃除ついでに自宅中のお宝を探してみては?
取材・文/菱山恵巳子
買取専門店がこっそり教える
“元手0円”のモノもお金になる!方法はこちら
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