発達障害とは、生まれついた脳の働き方の違いから起こる、行動面や感情面に特徴のある状態だ。
子どもの頃にその特徴に気づかなくても、大人になってから仕事や家庭生活の中でだんだんと自覚し苦労する、いわゆる“大人の発達障害”に悩む人もいる。がんばって仕事をしていても、職場によく遅刻したり、人間関係をうまく築けなかったりと、発達障害によって仕事がうまくいかなくなって退職に追い込まれることもある。
そんなときに頼れるのが「就労移行支援」だ。
就労移行支援とは身体障害や知的障害、精神障害、発達障害や難病を持つ方が仕事に就くためのスキルを習得したり、求職活動のサポートを受けたりできる福祉サービスだが、従来の発達障害者向けの就労移行支援といえば、データ入力や梱包といったシンプルなスキルしか身につけられない事業所が多かった。しかし、この数年、専門性が高いスキルを学べる事業所も増えてきたという。
そこで、新しいスタイルの就労移行支援を提供する「キズキビジネスカレッジ」の設立者の1人である林田絵美さん、現場の責任者として利用者と日々向き合っている長谷川倫美さんに話を伺った。
「“発達障害者は単純作業が得意”は先入観」…当事者が立ち上げた、生きづらさを抱えている人たちが適職を探せるサービスとは
発達障害によって働けなくなったときに頼れるのが、「就労移行支援」。この数年は専門性の高いスキルを学べる事業所も増えている。いったいどんなことが学べるのだろうか?
大人の発達障害#1
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